これが、おすすめ!

BS11 と TOKYO MX の「東京喰種:re」で比較分析
DIGA 録画モード これが、おすすめ!

東京喰種:re - トーキョーグール リ

BS11 - ビーエスイレブン

TOKYO MX - とうきょうエムエックス

アニメの録画について結論から先に言うと、
BS を、1.5倍録で。
4~6倍録もバランス良し。

放送局, 話 分:秒 DR 1.5倍録
MX, #1 24:09 1437 MB 984 MB
7.93 Mbps 5.43 Mbps
BS11, #1 24:09 3202 MB 1230 MB
17.68 Mbps 6.79 Mbps

MX では、DR で 7.9 Mbps しかない。このビットレートで HD は苦しい。
BS11 では、DR で 17.7 Mbps もあって、地デジで送信するのは不可能な高レートになる。
言うまでもないが、可能なら BS11 で録画すべき。

これを DIGA で 1.5倍録に変換すると、倍以上あったデータ量の差は 20%差ほどになる。
最終的な保存データ量の差は僅かでありながら、画質的には BS11 が確実に上なので、迷うことなく BS11 を選びたい。

次に、#2 では録画モードを変えて比較する。
画質の変化についてもブラインドテストをやってみる。

#2
24:09
MX Mbps BS11 Mbps
DR 1372 7.57 3233 17.85
1.5 898 4.96 1159 6.40
2 HG 897 4.95 1154 6.37
3 HX 948 5.23 1186 6.55
3.5 942 5.20 1166 6.44
4 HE 660 3.64 800 4.42
6 576 3.18 663 3.66
7 338 1.87 319 1.76
#2
24:09
MB Mbps MB Mbps

1.5~3.5倍録の高画質モードは、どれを選んでもデータ量や画質に差はほとんどなく、下位モードのデータ量が多くなってしまう逆転現象も発生する。
4~6倍録の中画質モードは優秀。画質とデータ量削減のバランスが良い。

ブラインドテスト

MX と BS11 それぞれ、DR,1.5,3.5,4,6,7倍録の 6種類に変換した 12本をランダムに再生して録画モードを推測する。
DIGA 録画一覧、試験用に準備した動画12本

結論から先に言うと……
7倍録確実に劣化が分かる。
6倍録も気にして観ていれば分かる。
4倍録は細心の注意を払って動きのある部分を粗探しすれば分かることもある。そんな観方では作品内容が全く分からなくなる。
3.5倍録1.5倍録DR、運が良ければ当たる。つまり判別不可。

  1. 解像△ ノイズ△ (推測)3.5倍
    ×(不正解) MX 4倍
  2. 解像○ ノイズ○ 1.5倍
    × BS11 3.5倍
  3. 解像△ ノイズ△ 4倍
    × MX 6倍
  4. 己の目、節穴か、自信喪失……
  5. 解像× ノイズ× 7倍
    ○ MX 7倍
  6. 初正解、7倍録でやっとか……
  7. 解像× ノイズ× 7倍
    ○ MX 7倍
  8. まさかの連続だったが、7倍は分かるようで。
  9. 解像△ ノイズ○ 1.5倍
    × MX DR
  10. 解像○ ノイズ○ 1.5倍
    ○ BS11 1.5倍
  11. 解像△ ノイズ△ 3.5倍
    × MX DR
  12. MX の DR に対して推測が悪い。
  13. 解像○ ノイズ○ 1.5倍
    × BS11 DR
  14. 解像△ ノイズ△ 3.5倍
    × MX 4倍
  15. 解像△ ノイズ△ 4倍
    × BS11 1.5倍
  16. 解像× ノイズ× 7倍
    × MX 6倍

もう少し回数を重ねる予定だったが、多数やるまでもなく傾向が出てしまった。解像感は輪郭部のモヤっとした感じや、斜線・曲線の僅かなガタつきくらいしか差はみられず、違いが明確になるのは、やはり動きのある部分でのノイズ感になる。それも 6倍録7倍録でなければ目立つものではなく、普通に鑑賞していたら 4倍録以上では気付けない

静止画では

動画について語るのに、静止画で観比べるのはほとんど意味がないという持論だが、変化状態の確認という意味では参考になる。それが動画再生時にどれだけ認識されるのかはまた別として。

ブラインドテストで使ったサンプルと同一の東京喰種:re」#2 から、画面をデジカメで撮影。1分08秒の目がチカッと光る直前のフレーム。ノイズがそこそこ出やすく、かといって破綻するほど動きがあるわけでもないシーン。
©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
MXBS11
一枚目が MX、二枚目が BS11。この DR での録画時点で既に MX はノイズが結構強く出てしまっている。

MX DRBS11 DR
MX は赤の滲みとノイズが目立つ。BS11 はクリアで全く問題なし。

MX 1.5倍録変換BS11 1.5倍録変換
1.5倍録変換、MX は元からノイズっているので変化が分からない。BS11 は元がかなりクリアだったおかげか、輪郭が甘く変化した感じが僅かに確認できる。だが動画で観ているぶんには気付けないレベル。

MX 3.5倍録変換BS11 3.5倍録変換
3.5倍録変換、1.5倍録変換時と同じく MX は元からのノイズに紛れて変化が分からない。BS11 も 1.5倍変換時と変わらないように思えるが、輪郭の甘くなった部分に出る僅かなノイズが 1.5倍変換時よりも少ないように見える。そんな気がする程度のことで、動画だと全く違いが分からない。ちなみにデータサイズ的にはこの 3.5倍録のほうが 7MB大きいので、その分の影響だと屁理屈を展開することもできる。

MX 4倍録変換BS11 4倍録変換
4倍録変換、やはり MX は元からのノイズが酷いせいか違いが分からない。しかし動画で観ていると違いが分からなくもない。BS11 も目立った変化はないものの、動画では差が出始めている。とはいえ、MX の DR と、この BS11 の 4倍録変換でどちらを選ぶべきかと、それは言うまでもなく、元が悪いものはどうにもならない。

MX 6倍録変換BS11 6倍録変換
6倍録変換、結局のところ一部の静止画だけを観て評価するのは無理があるという持論を、これまで以上に強く思い返す結果となっている。

MX 7倍録変換BS11 7倍録変換
7倍録変換、ここで誰がどうみても大きな劣化を確認できる。動画再生のほうでもブラインドテストで確実に判別されるくらいの劣化だ。6倍録7倍録には大きな壁(変化)があって、それは 3.5倍録4倍録にも同じような変化がある。画質的な境界線でもあり、データ量的にも一区切り付く差が出る。それについては、DIGA 録画モードにある表などでも色分けしている。